学年・科目を廃した無学年制!
学校でも塾でも、学年や科目で区分けした勉強を教えています。
しかしその区分けは大人の事情であり、子どもが興味を持つものには、学年や科目の区分けはありません。
例えば
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何で台風って来るの?雨に濡れるし、嫌なんだけど。
と言っている小学3年生の子がいました。
この子とは、台風の話をしました。
台風が勉強として出てくるのは、小5の理科です。
しかし疑問を持つと、小3でも理解できてしまいますし、どんどん追求してしまいます。
例えば、
「低気圧の上空は高気圧になっています。」
と、受験用のテキストには書かれていますが、その理由について説明できる子は中学生でもいません。
それどころか、塾で教えている先生ですら、説明できない先生が多いのです。
でもこの小3の子は気圧の原理を理解しているので、スッと理解して、ちゃんと説明できたのです。
このように、興味があれば、中学、高校を超えるような内容でも、理解してしまうのです。
また、この子は台風をきっかけに学んだに過ぎないため、その学習範囲は理科には留まりませんでした。
台風の原理から熱や状態変化に興味を持ち、台風の発生場所や通り道から、災害、地理に興味を持ちました。
さらに災害を調べている過程で、自衛隊に興味を持ち、国防、戦争、憲法、世界大戦にも興味が広がりました。
そして災害から地震へとつながり、地震警報、その予知の仕組み、震源の距離と到達時間から、比例を学んでいました。
この子は実際に地震で揺れたときの初期微動継続時間から、震源がどのくらい離れているかを予想して楽しんでいました。
これは算数や数学の内容そのものですね。
こうなると、中学受験程度の内容は簡単に理解できてしまうんですね。
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点数のためにテキストで台風を勉強するのと、台風に興味を持ったタイミングで台風をきっかけに勉強するのとでは、これだけの差が生まれるのです。
そのため、ファイでは学年や科目の枠に縛られず、子どもが興味を持ったものを、興味を持ったタイミングで勉強していくようにしています。
思考に制限をかけない!
学年や科目の枠は、子どもの成長に合わせて作られたものではありません。大人の都合でシステマチックに指導するために作られたものに過ぎないのです。そのため、ファイでは「どんなにくだらないと思うことでも、疑問のまま残さずに、自由に質問しなさい。」と話しています。
また、点数のために勉強すると、勉強する内容が決められてしまい、思考にも制限がかかってしまいます。これが興味を失う要因の一つになっているのです。カリキュラムは効率よく点数を取るためのものであって、子どもの興味を満たしてくれるものではないのです。だからファイでは点数やテストのための勉強はせず、好きなものを好きなだけ勉強することを推奨しているのです。